YSN、三年目となる二〇二六年に考えるのは「仕立て」です。一枚の布が人が着る着物へと、どのように変化するのか? その仕組みと、そこに関わる人のあり方を考えます。

人の身体や生活に合わせながら、生地を最大限活かす「仕組み」によって着物は、人ひとりの一生よりも長い「時間」を過ごすこともあります。何世代にもわたって、仕立直しされながら着られることもある着物は、一枚の布が耐えうる「時間」の一部を、とある個人が一時的に借りているに過ぎないのかもしれません。

「布が着物になる。着物が布に戻る。布がまた着物になる」というプロセスを学びながら、そんなすこし不思議な気持ちで、二〇二六年の調べものは前に進みつつあります。

調べもの

01

いちまいの、なが〜い布があったとさ

10メートルを越える長さの1枚の生地が、着物という衣服になる。その仕組みを、実寸大の反物や、折り紙、テクノロジーをつかって体感します。

02

着物が、(もう一度)着物になる

「仕立て」という技術によって、生地を長く活用することができる着物。その仕組みをひも解きながら、現代における実例をみつめます。

03

仕立てる人と着る人(仮)

とある着物初心者と、そのかかりつけの和裁士の会話、「仕立てあるある」を描く四コマ漫画から、仕立てると着るの間のリアルに迫ります。

ぜひお立ち寄りください。

会期
2026年12月1日(火)〜12月13日(日)
時間
11:00〜18:00
会場
Gallery SUGATA
住所
京都府京都市中京区蛸薬師町271-1
入場料
無料
休業日
水曜日

YSNとは

矢代仁が、300年つづけたものを350年までつづけるために、2024年にスタートしたプロジェクト。「ゆっくり」とは、できるだけ長い目線で考えること。「しっかり」とは、いま可能な選択肢をきちんと検討すること。「のこす」とは、受け継がれてきた着物の価値を捉えなおすこと。それらを念頭に置きつつ、「着物を考えるための調べもの」を毎年発表しながら、10年間つづけることを目標としています。

矢代仁とは

京都・室町二条にて、元祖・矢代庄兵衛によって1720年に創業。祖業の「織」を原点に、御召などの織物、友禅・刺繍・絞りなどを用いた染物をあつかう呉服メーカー問屋です。1758年に二代目が記した家訓「定メ」を、いまも年に2回全社で読み継ぎながら、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和という時代を通じて、「着物」をあつかった商売をつづけています。

これまでのアーカイヴ
Rethinking about Kimono from Contemporary Angle

(参加パートナー) 丁香、座二郎、藤田美穗、BASSDRUM、丸山萌、rekko

(プロジェクトメンバー) ディレクション:須田伸一/アートディレクション・デザイン:米山菜津子/空間設計:Siin Siin/編集:わかめかのこ/プロジェクトマネージメント:原田ふくみ/WEBデザイン・開発:島影南美/広報:水谷秀人/会場協力:Gallery SUGATA/責任編集:矢代真也(矢代仁)